ウェントワース女学院で起こる日々の出来事・・・
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素敵な1日に。



はぁぁ………

ドキドキする。

だってもう今日はティーパーティー当日。
あれだけ忙しかった日々が嘘のように 今日と言う日は当たり前にきてしまった。

足りないものはないかしら……
必要なものは揃っているかしら……

……あら?

まぁ、アンジェリークもクリスティーヌも とっても素敵だわ。

あの二人は普段から良く言い合いばかりしているけど。
どちらが上か、どちらが優れているかって。

……そんなこと、決めなくても二人ともとっても素敵なのに。

そういえばフェリシアも「愛しの王子様〜」
何て言いながら一生懸命めかし込んでいたわ。

あの子はいつもそうなんだから。
でも、そんな処が可愛いのよね。

私?

私は……

準備に忙しくて、綺麗な髪飾りも、何も用意できなかったから……
結局いつもと同じだけど。

でも、フェリシアにお願いしたりしたら… とんでもなく派手にされてしまう気がして。
それに、この方が作業はしやすいし。

……でも、其処此処で皆の色めき立った恋の話が聞こえてくるの。

みんな、とっても幸せそうなのよ。
嬉しそうに、恥じらいながら、愉しそうに。

私も……

こんな私でも……

今日は、少しだけ……

そんな中に混ざってみてもいいかしら……?


「Ms.アディンセル。資料の確認を頼むよ」
「あ、はい、Mr.クレメンツ」

……ダメダメ。

今日はおもてなす側なんだから。

さぁ、いかなきゃ。
最高に素敵な、愉しいティーパーティーへ。
10:30 (11ago)7年生・監督生 ソフィア・ミルドレッド・アディンセル -
小さな夢。



…忙しい。

思ったよりも用意しなくてはならない資料や
お客様をお迎えするためのお菓子や飲み物…

あちらこちらとばらまいてしまった紙を見ながら、
一つずつ確認していく。

せっかくのゲストですもの。

満足いただけるように、楽しんでいただけるように
しっかり準備しなくては。

……私には、このくらいしかできないから。

フェリシアの様な可愛らしさも、
アンジェリークの様な高貴さも、
……なにもないから。

ううん、誰かに認めてほしいとか、褒めてほしいとか。
そんな傲慢ではないけれども。

異性も、同性も虜にしてしまうような
はじける魅力を持った彼女たちが。

時々、羨ましく感じる。

よくフェリシアに言われるの。

「どうしてそんなに華がないのかしら」

「お姉さまは私の後ろに居て頂戴」

…ええ。解っている。
私には前に立てる資格も、品格もないことくらい。

でもね。

私だって咲いてみたいの。
いつか誰かが私を見つけてくれる時まで。
綺麗に、咲いてみたいのよ。

……いけない、もうこんな時間。
早く書類をまとめなくちゃ。

…だって、お客様をお招きするのは、とっても
楽しみなんですもの。

私に気づいてくれる方に会えるかも、なんて。

小さな夢を見られるから。
11:46 (11ago)7年生・監督生 ソフィア・ミルドレッド・アディンセル -
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