ウェントワース女学院で起こる日々の出来事・・・
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気になるお年頃

日差しによって明るい窓際の席で読書をしていると「あの…」と声をかけられ、
少し遠慮しているのが伺えるその声に、おそらく下級生であろうと思い振りかえると
案の定、そこには下級生が数人。

えぇ、何かしら?

本に栞を挟み、彼女達に問いかけると、
どうやら先日ヘイスティングスにて行われたティーパーティーが気になる様子。

そうね、彼女達ぐらいの年頃なら気になるわよね。
ましてや、参加できるのは上級生のみだったのだから。

えぇ、いいわよ、私でよければお話するわ。

そう答えると、早速一人の子が目を輝かせ質問を投げかけてきた。

え?何か無かったのかって?

うーん…、そうねぇ。
同席になったミスター・ハウエルが、泣いている友人を伴って戻ってきた事があったけれど…
あれは何かあったのかしら?もしかして、どなたかに振られた…とか?
でも、そんな雰囲気でもなかったわね…。

あの時の様子を思い出し考え込んでいると
「あの、そういう事ではなくて…」
と少し困ったような声。
「ヘイスティングスの生徒とは、何もなかったのですか?」

え、あぁ、そういう事ね。
でも私、ヘイスティングスの寮母、ミス・ラファネルが作ってくださった可愛らしいお菓子や、
沢山の種類の紅茶、それに、色々な方とのお話に夢中になっていたから…。

あぁ、でも、
ミスター・ハウエルが、ウェントワースの下級生にカミーラっていう
とても可愛らしい子がいるんだって、お話してくれたわ!

彼女達が苦笑いを浮かべている事には気づかず、
幸せそうに話していた彼を思い出し、思わずクスリと笑ってしまった。
10:27 (28ago)6年生 ヴェロニカ・ペトロニア・ソルヴェーグ -
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